私たちは朗読会「思いの花束」の初回からマイクを使わずにやってきました。
それはマイクを通した声は耳には届くけれど、心には響かないと思うからです。
声は波動です。大太鼓の音がドンとおなかに響くように、肉声はエネルギーを伝えます。
それに対してマイクというのは、空気に運ばれてきた音の波を電気信号に変える装置なので、
電気信号に変わった声は電気の強弱で大きさを変えることができますが、エネルギーは伝えません。
今は安易にマイクを使いすぎているように思います。
甲東ホールはキャパ200の小さなホールですから、マイクなしで十分です。
マイクを使わず語るために、私たちはレツスン最初の30分を発声練習にあてていますが、これからも思いを伝える言葉を伝えるために研鑽努力に努めて参ります。